近藤悠三記念館は1987年(昭和62年)に開館いたしました。
陶磁器染付の分野で重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受け、わが国の陶芸界に大きな足跡を残した近藤悠三(本名・雄三)は、明治35年に清水寺門前(当記念館のある場所)の家に生まれました。
12歳で、ロクロ技術を習得するため陶磁器試験場付属伝修場に入所した近藤悠三は、そこで河井寛次郎氏や濱田庄司氏と出会い、また19歳からの3年間、富本憲吉先生の助手となって修業を重ねました。
22歳で独立した近藤悠三が、母親の助力を得て仕事場を設けたのもこの場所です。その仕事場でひたすら想を練り技を磨きながら、近藤悠三は陶磁器染付の最高峰と称されるまでに、みずからの作境を高めていったのです。
人の思想や人格の形成は、環境に負うところが大きいとされます。
お訪ね下さった皆様が、当記念館や展示作品を通して、近藤悠三の人となりや、芸術に対するご理解を深めていただければ幸いです。
近藤悠三作品の鑑定について
当記念館では、近藤悠三作品の鑑定および鑑定書の発行をおこなっております。ご希望の方は、Eメールまたはお電話にてご連絡ください。
鑑定は、写真や画像では判断出来かねる場合があります。写真・画像のみでの鑑定はお受けできませんのでご了承ください。
(※真贋の曖昧な作品が売買されることがあり、最近、ご購入された方からのお問い合わせも増えております。ご注意ください。)